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創業61年昔ながらの味は変えてない
極上スープの正統派高山ラーメン

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つづみそば
鈴木 雅成氏

情緒あふれ古くからの景観を残す市内の町並みで<高山ラーメン>の看板をよく見るが、数あるお店の中でも、朝日町にある繁盛店【つづみそば】を尋ねた。趣のある入り口には鼓の暖簾がかかり、この日は営業時間外にお邪魔しましたが、せっかくなのでお店の前で1枚。

行列の絶えない高山ラーメンといえば【つづみそば】と名が上がるほどのお店は昔、一番街映画館があった場所近くに構えていただが、いまは商店街からほど近い場所にある。 店舗の名前の由来は「舌鼓、打てば響く、つづみから」にこやかに、朴訥と語りはじめた主人は、鈴木雅成さん。61年続く【つづみそば】はパートナーの父が創業し、鈴木さんで2代目だ。

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正統派ラーメンそのヒミツは??

作り始めてからあっという間にできた!と思ったら麺をゆでる時間は40秒!早い!もう出てきたかと思うと我慢できないほどのよだれが・・・。

鼻をくすぐる香りが食欲をさらに掻き立てる。そっと、一口含むスープは極上の瞬間!見た目はとても澄んだシンプルなスープだが、岐阜産のしょうゆはスープとよく合う。

すべてを飲み干してしまうほどの美味なスープは、魚介系(にぼし+こんぶ+隠し味)とコンソメ(とんこつ+とりあぶら+やさい)のダブルで、寸胴にスープを仕込んでいるが朝と夜では違う味の濃さを、調節するのは難しいところと鈴木さん。

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具はいたってシンプルで、岐阜産の豚バラ(飛騨・美濃けんとん)/ネギは地物/メンマは国産。スープによく合うちぢれた細麺は小麦だけのものだが、たいていの高山ラーメンの基本の麺だという。器は特別につくってもらったという、かなり凛々しい藍色と白いもので、透き通ったスープを引き立てる良い形だ。飲み終えた底には鼓の文字が。

こだわった一杯のラーメンは芸術品のようにキラキラとしていて、一気に食べてしまったほど良い量のラーメンは、お腹と心も満足させてくれるものでした。